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海外での生活や旅行中、美容院に行くのはとても勇気がいることですよね。特に言葉の壁がある中で、「短くなりすぎたらどうしよう」という不安は誰しもが抱くものです。
日本人の感覚での「少しだけ」が、海外のスタイリストには数センチ以上のカットとして伝わってしまうケースも少なくありません。
この記事では、海外の美容院で「切りすぎないで」と正確に伝えるための英語フレーズを詳しく紹介します。
微妙なニュアンスを伝える表現や、失敗を防ぐためのオーダーのコツをマスターして、海外でも理想のヘアスタイルを手に入れましょう。
英語に自信がない方でも、ポイントを押さえればスムーズにコミュニケーションが取れるようになります。
まずは、最も重要な「切りすぎないでほしい」という意思を伝える基本の英語表現を学びましょう。
海外の美容院では、曖昧な表現よりも具体的な指示が好まれる傾向にあります。自分の希望をはっきりと口に出すことが、満足のいく仕上がりへの第一歩となります。
髪の長さを維持したまま整えてほしいときは、「Keep the length(長さを保つ)」という表現が非常に役立ちます。
「Please keep the length as much as possible.(できるだけ長さを残してください)」と言えば、長さを変えたくない意思が明確に伝わります。
単に「Don't cut too much(切りすぎないで)」と言うよりも、肯定的な表現である「Keep the length」を使う方が、スタイリストにとっても完成図をイメージしやすくなります。
毛先だけを整えたいときには欠かせないフレーズなので、真っ先に覚えておきましょう。
また、「I want to grow my hair.(髪を伸ばしている最中です)」と付け加えるのも効果的です。
目的を伝えることで、スタイリストも「それなら必要最低限のカットに留めよう」と判断しやすくなります。自分の今の状況を素直に伝えてみてください。
「全体的に短くするのではなく、傷んだ毛先だけを切りたい」という場合は、「trim(トリム)」という単語を使いましょう。
「I just need a trim.(毛先を整えるだけでいいです)」は、海外の美容院で最も頻繁に使われる定番のフレーズの一つです。
【毛先を整える時の役立つ表現】
・Please just trim the ends.(毛先だけ整えてください)
・I'd like to get rid of the split ends.(枝毛を切り落としてほしいです)
・Could you just clean up the edges?(裾のラインを整えてもらえますか?)
「Trim」は「整える」という意味なので、これだけで「バッサリ切る」というニュアンスを排除できます。
さらに具体的に「Just half an inch, please.(0.5インチ=約1.2cmだけお願いします)」と数値を添えると、より確実に切りすぎを防ぐことができます。
海外では「a little bit(少し)」の感覚が人によって大きく異なります。
そのため、「trim」という言葉を使いつつ、指で具体的な長さを指し示しながら伝えるのが、最も安全なコミュニケーション方法と言えるでしょう。
最も確実な方法は、切りたい長さを「インチ」や「センチ」で指定することです。
アメリカやイギリスなどの英語圏では「inch(インチ)」が主流ですが、「centimeters(センチメートル)」でも基本的には通じます。
ちなみに1インチは約2.5センチですので、この換算を覚えておくと便利です。
「Please take off about one inch.(1インチほど切ってください)」のように、「Take off(取り除く)」という動詞を使って長さを指定します。
「Only half an inch!(たった0.5インチだけだよ!)」と念を押すことで、スタイリストも慎重にハサミを入れてくれるようになります。
数値を伝える際は、自分の指で「これくらい」と示しながら言うのがコツです。
言葉と視覚情報の両方を使うことで、スタイリストとの認識のズレを最小限に抑えることが可能になります。
「Less is more(控えめにするのが良い)」というスタンスで、最初は短めに伝えておき、後から追加で切ってもらうのが賢い方法です。

全体の長さを伝えるだけでなく、前髪やボリューム、レイヤーなどの細かい部分を正確に伝えることも大切です。
特に日本人の髪質は欧米人と異なることが多いため、パーツごとに詳細な指示を出すことで、より自分に似合うスタイルを実現できます。
前髪は顔の印象を左右する最も重要なパーツです。
英語ではアメリカ英語で「Bangs(バングス)」、イギリス英語で「Fringe(フリンジ)」と呼ばれます。
「Please don't cut my bangs too short.(前髪を短くしすぎないでください)」は必ず覚えておきたい一言です。
具体的な位置を指定する場合は、「Above my eyebrows(眉毛の上)」や「Below my eyebrows(眉毛の下)」、「Eyebrow length(眉毛の高さ)」という表現を使います。
「I want my bangs to hit just below the eyebrows.(前髪がちょうど眉毛の下に来るようにしたいです)」といった具合です。
また、前髪を横に流したいときは「Side-swept bangs(サイドスウェプト・バングス)」と言います。
パッツン前髪は「Blunt bangs(ブラント・バングス)」です。
自分の好みのスタイルに合わせて、これらのキーワードを使い分けてみてください。
「髪をすいて軽くしてほしい」というリクエストは、日本人に多い要望ですが、伝え方を間違えるとスカスカにされてしまうリスクがあります。
「Thin out(ディン・アウト)」が「すく」に当たりますが、より自然に「軽くしたい」なら「Remove some weight(重さを取る)」と言うのがおすすめです。
「My hair feels heavy, so please remove some weight.(髪が重いので、少し軽くしてください)」と伝えると、スタイリストはバランスを見ながら内側を調整してくれます。
逆に、ボリュームを減らしたくない場合は「I want to keep the volume.(ボリュームを残したいです)」と伝えましょう。
【ボリューム調整のフレーズ】
・Could you thin it out a little?(少しだけすいてもらえますか?)
・Please don't thin it out too much.(すきすぎないでください)
・I want to add some texture.(質感を出して軽くしたいです)
欧米のスタイリストは、日本人の髪の太さや量に慣れていないこともあります。
そのため、いきなり全体をすいてもらうのではなく、「Check the volume while cutting.(切りながらボリュームを確認させてください)」とお願いしておくのが無難です。
「Layer(レイヤー)」は万国共通の用語ですが、入れ方によって印象がガラリと変わります。
「Long layers(ロングレイヤー)」は、段の差を大きくつけず、毛先に動きを出すスタイルです。
一方、「Short layers(ショートレイヤー)」は高い位置から段を入れるため、かなり髪が短くなったように感じることがあります。
切りすぎを防ぎたいなら、「I'd like some long layers for movement.(動きを出すために、長めのレイヤーを入れてください)」とオーダーするのが良いでしょう。
「Start the layers from the chin down.(顎のラインから下にレイヤーを入れてください)」のように、段の開始位置を指定するのも非常に有効な方法です。
レイヤーを入れすぎると、髪が跳ねやすくなったり、まとまりにくくなったりすることもあります。
「Only a few layers, please.(レイヤーは少しだけにしてください)」と言って、控えめにスタートしてもらうのが失敗を防ぐコツです。
スタイリストには「I want a natural look.(ナチュラルな感じにしたいです)」と添えておきましょう。
英語のフレーズを覚えることも大切ですが、言葉だけで100%のイメージを伝えるのはプロの通訳でも難しいものです。
視覚的なツールや身体を使ったコミュニケーションを組み合わせることで、言葉の壁を大幅に下げることができます。ここでは、より確実に伝えるためのテクニックを解説します。
写真は言葉以上に多くを語ります。
「I want a haircut like this.(このようなカットにしたいです)」と言って写真を見せるのが、最も失敗の少ない方法です。
この際、1枚だけでなく、正面・横・後ろの3方向からの写真を用意しておくと、スタイリストが立体的にイメージを把握できます。
注意点として、モデルの髪質が自分と似ている写真を選ぶことが重要です。
「This picture is for the length, and this one is for the color.(この写真は長さの参考に、こっちは色の参考にしてください)」というように、写真のどこを参考にしてほしいかを明確に伝えましょう。
また、「自分の以前の髪型の写真」を見せるのも非常に効果的です。
「This is my hair from three months ago.(これは3ヶ月前の私の髪です)」と言えば、どれくらいのペースで髪が伸び、普段どのようなスタイルを好んでいるかが一目で伝わります。
スマホに専用のアルバムを作っておくとスムーズです。
カウンセリング中、スタイリストが髪を触りながら「How much?(どれくらい?)」と聞いてきたら、指で直接指示を出しましょう。
「Down to here.(ここまで)」と言いながら、自分の体(鎖骨や肩など)や髪の束を指差すのが一番間違いありません。
このとき、「Not shorter than this finger.(この指の位置より短くしないで)」と、絶対に譲れないラインを強調しておくことがポイントです。
スタイリストがハサミを当てて確認してくれることもあるので、その瞬間に「Yes, that's perfect!」か「No, a bit longer, please.」を即座に答えましょう。
曖昧なうなずきは「OK」と取られてしまいます。
少しでも不安を感じたら、その場で指を動かして修正をお願いしてください。
言葉が詰まってしまっても、ジェスチャーを交えれば、相手は「慎重に判断してほしいのだな」と理解してくれます。
「切りすぎ」を防ぐための究極の技は、許容できる最大の短さを事前に共有しておくことです。
「You can cut up to here, but please don't go any higher.(ここまでなら切ってもいいですが、これ以上は短くしないでください)」という伝え方です。
この「デッドライン共有」を行うことで、スタイリストは自分の裁量で切って良い範囲を理解します。
特に後ろ髪など、自分で見えない部分は「Maximum one inch off.(最大でも1インチまで)」と念押ししておくと安心です。
海外の美容師はクリエイティビティを重視するあまり、時に大胆な提案をしてくることがあります。
その提案が自分の希望と異なる場合は、「I'd rather keep it longer.(どちらかと言えば長めにしておきたいです)」とはっきり断る勇気も必要です。
自分の髪を守れるのは、自分自身しかいないという意識を持ちましょう。
海外の美容院は、日本のサービスとは異なる点が多々あります。
システムやマナーの違いを事前に理解しておくことで、当日の緊張を和らげ、リラックスして施術を受けることができます。
文化の違いが原因で起こるトラブルを未然に防ぎましょう。
アメリカやカナダなど、チップ文化がある国では、美容院でもチップを支払うのが一般的です。
相場は施術料金の15%から20%程度です。
非常に満足した場合はそれ以上に弾むこともありますが、基本的にはこの範囲内で問題ありません。
支払い方法は、お会計の際にクレジットカードの端末で選ぶか、レセプションに置いてあるスタイリストごとの封筒に入れる、あるいは直接手渡すといった形になります。
シャンプーをしてくれたアシスタントがいる場合は、その人にも数ドル(2?5ドル程度)手渡すとスマートです。
チップは単なる「おまけ」ではなく、サービスへの対価としての意味合いが強いです。
満足のいくカットをしてもらった際は、感謝の言葉(I love it! Thank you!)と共に、適切なチップを渡すことで、スタイリストとの良好な関係を築くことができます。
次回の予約時にも、より丁寧に対応してもらえる可能性が高まります。
日本の美容院のような、至れり尽くせりのシャンプーサービスは海外では珍しいかもしれません。
顔にガーゼを乗せないのが一般的ですし、耳の中に水が入らないような配慮も日本ほど徹底されていないことがあります。
また、シャンプー台の角度が急で、首が疲れやすいこともあります。
もし温度が熱すぎたり冷たすぎたりした場合は、「Could you make it a bit warmer/cooler?(もう少し温かく/冷たくしてもらえますか?)」と遠慮なく伝えましょう。
また、マッサージのサービスがないことも多いですが、それは不親切なのではなく、文化の違いによるものです。
さらに、カットの前に必ずシャンプーをするとは限りません。
「Dry cut(ドライカット)」を好むスタイリストもいれば、霧吹きで濡らすだけの場合もあります。
しっかり洗ってほしいときは、「I'd like a shampoo, please.」と伝えると確実です。メニューに含まれているかどうかも、事前に確認しておくと安心です。
日本では「おまかせで」というオーダーも一般的ですが、海外では避けたほうが無難です。
文化や美意識が異なる環境で「It's up to you(あなた次第)」や「Do whatever you think looks best(あなたが一番似合うと思うようにして)」と言うのは、非常にリスクが高い行為です。
海外のスタイリストは「自信を持って個性を引き出す」ことを得意としますが、それが日本人の好む「控えめでナチュラルな可愛さ」と一致するとは限りません。
時には驚くほど奇抜なスタイルや、想像以上に短いスタイルを提案されることもあります。
もしスタイリストから「I think short hair would suit you.(短い髪が似合うと思うよ)」と提案されたら、すぐに飛びつかずに詳細を確認しましょう。
「How short are you thinking?(どれくらい短くするつもりですか?)」と聞き、納得いかない場合は自分の最初の希望を優先してください。
カットが始まってからも、油断は禁物です。
鏡越しに工程をチェックし、もし自分のイメージと違う方向に進んでいると感じたら、すぐに声をかける勇気を持ちましょう。
ここでは、施術中に使えるリアルなフレーズを紹介します。
少しずつ切ってもらっている際、「ちょうど良い長さ」になった瞬間に伝えるフレーズです。
「That's perfect, thank you!(それで完璧です、ありがとう)」や「I think that's enough for the length.(長さについてはそれで十分です)」と言えば、それ以上切られることはありません。
逆に、もう少し切ってほしいときは「Could you take off a little more?(もう少しだけ切ってもらえますか?)」と言います。
この際も「Just a tiny bit(ほんの少しだけ)」と強調することで、切りすぎを防止できます。
海外のスタイリストは、一度に大きく切る人も多いため、こまめな確認が欠かせません。
また、サイドと後ろのバランスが気になるときは「Could you check the balance between the sides and the back?(サイドと後ろのバランスを確認してもらえますか?)」と尋ねてみましょう。
客観的な視点での確認を促すことで、より丁寧な仕上げを期待できます。
スタイリストがすきバサミ(Thinning shears)を持ち出したら、注意深く観察しましょう。
「Please don't use the thinning shears too much.(すきバサミを使いすぎないでください)」と伝えておくことで、スカスカになるのを防げます。
特に髪の広がりを気にしている人は、この一言が重要になります。
もし、途中で「あれ?ちょっと切りすぎかも?」と不安になったら、すぐに「Wait, can you show me how much you're cutting?(待って、どれくらい切っているか見せてもらえますか?)」と制止しても大丈夫です。
失礼なことではなく、自分の髪を大切にしている意思表示として受け取られます。
「I'm a bit worried about the length.(長さが少し心配です)」と正直な気持ちを伝えるのも一つの手です。
プロのスタイリストであれば、顧客の不安を解消しながら進めるのも仕事のうちだと考えてくれます。
沈黙したまま後悔するよりも、一言声をかける方がお互いのためになります。
最後に鏡で後ろを確認させてもらう際(Check the back)、どうしても納得がいかない箇所があれば、その場で修正をお願いしましょう。
「It's a bit different from what I expected.(思っていたのと少し違います)」と切り出すのが、角が立たない丁寧な言い方です。
「Could you blend the layers a bit more?(もう少しレイヤーを馴染ませてもらえますか?)」や「One side feels slightly longer than the other.(片方が少し長く感じます)」など、具体的な修正ポイントを伝えます。
多くのサロンでは、その場での微調整は無料で行ってくれます。
【修正をお願いする時の例文】
・Can you make the ends a bit softer?(毛先をもっと柔らかい感じにできますか?)
・It feels too heavy here. Could you thin this part out a little?(ここが重すぎるので、少しだけすいてもらえますか?)
・Could you trim this part just a tiny bit more?(この部分をあとほんの少しだけ整えてもらえますか?)
満足していないのに「It's fine.」と言ってしまうと、スタイリストは「成功した」と思い込み、次回の来店時にも同じようにカットされてしまいます。
お互いの認識を合わせるためにも、気になる点は優しく、かつ明確に伝えましょう。

海外の美容院で「切りすぎないで」と伝え、理想の仕上がりを手に入れるためのポイントをまとめました。
最も大切なのは、「曖昧な表現を避け、視覚的な情報と具体的な数値を組み合わせる」ことです。
以下の要点を押さえて、自信を持ってオーダーに臨みましょう。
まず、基本フレーズとして「Keep the length(長さを保つ)」や「Just a trim(毛先を整えるだけ)」を使い、バッサリ切る意思がないことを最初に宣言しましょう。
その上で、インチやセンチといった具体的な数字を指定し、さらに指で「ここまで」とデッドラインを示すことが、最も確実な防衛策となります。
また、写真は何よりも強力なコミュニケーションツールです。
理想のスタイル、そして「以前の自分のスタイル」の両方を見せることで、スタイリストとのイメージ共有が格段にスムーズになります。
パーツごとに「前髪は眉下」「レイヤーは低めから」といった詳細なリクエストを添えるのも忘れないでください。
最後に、施術中もスタイリストと積極的にコミュニケーションを取りましょう。
不安なときはいつでも「Can I check the length?(長さを確認してもいいですか?)」と声をかけ、こまめに軌道修正を行うことが失敗を防ぐ鍵となります。
これらのステップを実践すれば、海外の美容院はもう怖くありません。新しい自分との出会いを楽しんできてくださいね。