TOEIC Part 5で20秒以内に解けない原因は?文法力を効率よく高める攻略法

TOEIC Part 5で20秒以内に解けない原因は?文法力を効率よく高める攻略法

 

TOEIC L&Rテストのリーディングセクションで、多くの受験者が直面するのが「時間が足りない」という悩みです。特にPart 5は1問につき20秒以内での解答が推奨されていますが、どうしても時間がかかってしまい、後半のPart 7で塗り絵状態になってしまう方も少なくありません。

 

この記事では、TOEIC Part 5を20秒で解けない理由を深掘りし、文法問題を瞬時に見分けるための具体的なコツを分かりやすく解説します。目標タイムをクリアするためのトレーニング方法もご紹介しますので、ぜひ日々の学習に取り入れてスコアアップを目指しましょう。

 

TOEIC Part 5を20秒で解けない人が見直すべき3つの落とし穴

 

目標の20秒をオーバーしてしまう原因は、単なる知識不足だけではありません。多くの場合、解き方のプロセス自体に非効率な部分が隠れています。まずは、自分がどのパターンに当てはまっているかを確認してみましょう。

 

全文を丁寧に読みすぎてしまう「真面目すぎる読み方」

最も多い原因の一つが、空欄の前後だけでなく最初から最後まで全文を読み、さらに日本語に訳そうとしてしまうことです。Part 5には、文脈を理解しなくても空欄の前後数語を見るだけで解ける問題が数多く存在します。全文を精読するのは、意味を問う語彙問題だけに絞るべきです。

 

すべての単語を訳しながら解いていると、1問に40秒から1分近く費やしてしまいます。これはPart 5全体で大きなタイムロスとなり、リーディング全体のスコアに悪影響を及ぼします。まずは「読まなくてもいい箇所」を見極める勇気を持つことが、スピードアップへの第一歩となります。

 

特に品詞問題や代名詞の問題は、構造を把握するだけで正解が導き出せます。日本語に訳して「意味が通じるか」を確認する作業は、あくまで最終確認の手段として取っておくのが賢明です。まずは視覚的に文の要素を捉える練習を積み重ねていきましょう。

 

文法問題と語彙問題を区別できていない

問題を見た瞬間に「これは何を問われている問題か」を判断できていないことも、時間がかかる大きな要因です。TOEIC Part 5は、大きく分けて「文法知識で解ける問題」と「単語の意味を知らないと解けない問題」の2種類に分類されます。

 

文法問題であれば、特定のルールに基づいてパズルのように答えを導けます。一方で、語彙問題は文脈から判断する必要があるため、少し時間をかける必要があります。これらを混同して、すべての問題に対して同じように悩んでしまうと、20秒という壁を突破するのは難しくなります。

 

選択肢を見て、似たような形の単語が並んでいるなら文法問題、全く異なる単語が並んでいるなら語彙問題です。この判別を0.5秒で行う習慣をつけるだけで、解答の優先順位が明確になります。まずは選択肢からチェックする癖をつけ、脳のスイッチを切り替えるようにしましょう。

 

基礎的な単語の品詞や形があいまい

文法ルール自体は知っていても、選択肢にある単語が「名詞なのか形容詞なのか」が瞬時に分からないと、思考が止まってしまいます。例えば、語尾を見て品詞を推測する力が弱いと、一つひとつの単語の意味を思い出そうとして時間を浪費してしまいます。

 

TOEICによく出る単語には、特定の語尾(接尾辞)によって品詞が決まるルールがあります。これを知っているだけで、知らない単語が出てきても正解を選べるようになります。知識の「引き出し」が整理されていない状態では、制限時間内に正しい判断を下すことは困難です。

 

また、不規則な変化をする動詞や、名詞と動詞で同じ形を持つ単語に惑わされるケースも目立ちます。基礎的な語彙の「形」と「役割」をセットで記憶できていないことが、20秒の壁を作っている見えない原因となっているのです。

 

Part 5の時間配分の理想
・品詞問題:10秒以内
・文法問題(動詞・代名詞など):15?20秒
・語彙問題:25?30秒
平均して20秒以内に収めることが、Part 7への時間を残すための戦略となります。

 

10秒で正解を見抜く!「品詞問題」のパターンと語尾の見分け方

 

Part 5の中で最もスピードアップしやすいのが「品詞問題」です。選択肢に同じ語源を持つ単語のバリエーションが並んでいるのが特徴で、これは文法力を試す絶好のチャンスです。語尾のパターンを覚えるだけで、秒速で解けるようになります。

 

語尾だけで判断できる!頻出の接尾辞リスト

英単語の最後数文字を見るだけで、その単語がどの品詞なのかを判断できる「接尾辞(せつびじ)」のルールをマスターしましょう。これを知っていると、文の内容が難しくても選択肢を絞り込むスピードが格段に上がります。

 

例えば、名詞であれば「-tion」「-ment」「-ness」「-ity」などが代表的です。形容詞なら「-ive」「-ful」「-able」「-ous」、副詞なら「-ly」がつくものがほとんどです。これらのパターンを反射的に見分けられるよう、表を使って整理しておくと非常に役立ちます。

 

品詞 代表的な語尾(接尾辞)
名詞 -tion, -ment, -ness, -ity, -ance action, payment, kindness
形容詞 -ive, -ful, -able, -ous, -al creative, hopeful, capable
副詞 -ly quickly, carefully, finally
動詞 -ize, -ify, -ate, -en finalize, identify, create

 

空欄の前後から必要な品詞を特定するテクニック

語尾で品詞が分かったら、次は文中の空欄にどの品詞が入るべきかを判断します。これには「文の形」に注目するのが効果的です。例えば、冠詞(a/an/the)や所有格(my/yourなど)の後ろには必ず名詞が来ます。

 

また、形容詞は名詞を修飾するため、「冠詞 +(空欄)+ 名詞」という形であれば、空欄には形容詞が入ります。一方で副詞は動詞や形容詞を修飾するため、文が既に完成している場所に付け加える形で配置されることが多いのが特徴です。

 

空欄の前後1?2語を確認するだけで、パズルのピースをはめるように正解が見えてきます。「名詞の前は形容詞」「動詞を飾るのは副詞」といった基本ルールを、瞬時に適用できるようにトレーニングしておきましょう。全文を読む必要がないケースを増やすことが、時短への近道です。

 

「名詞 + 名詞」の複合名詞に騙されない

品詞問題の中で少し厄介なのが、名詞が2つ並んで一つの意味を成す「複合名詞」です。例えば「safety standards(安全基準)」や「application form(申込用紙)」などがこれに当たります。通常、名詞の前は形容詞と考えがちですが、例外的に名詞が入るパターンです。

 

これを見分けるには、選択肢の中に適切な形容詞がない場合や、名詞を入れた方が自然な「ひと塊の言葉」として成立するかを考えます。TOEICではビジネス用語に関連した複合名詞がよく出題されるため、頻出の組み合わせをフレーズとして暗記しておくのが得策です。

 

一度覚えてしまえば、悩む必要はありません。「またこのパターンか」と思えるようになれば、正答率を維持したまま解答時間を削ることができます。代表的な複合名詞リストを自作して、隙間時間に眺めるだけでも効果があります。

 

品詞問題は「意味」よりも「形」で解くのが鉄則です。迷ったときは「この位置に置けるのはどの品詞か」という文法ルールを優先させましょう。意味に頼りすぎると、引っかけ問題に足元をすくわれることがあります。

 

動詞の形と時制を迷わず判断する!Part 5頻出の文法ポイント

 

品詞問題の次に多いのが、動詞の適切な形(時制、三単現、受動態など)を選ぶ問題です。動詞に関連する問題は、文全体の構造に関わるため難しく感じがちですが、チェックすべきポイントは決まっています。

 

主語と動詞の一致(数の一致)を確認する

空欄が動詞の位置にある場合、まずは主語(S)を探して、それが単数か複数かを確認します。主語が「The manager」なら単数なので動詞にsがつく形を選び、「Managers」なら複数形に対応した形を選びます。この「数の一致」は基本中の基本ですが、焦っていると見落としがちです。

 

特に主語と動詞の間に長い修飾語(in the officeなど)が挟まっている場合は注意が必要です。修飾語に惑わされず、文の「骨組み」だけを抜き出して考える力が必要です。主語さえ正しく特定できれば、選択肢の半分を即座に消去できることも珍しくありません。

 

単純なミスを防ぐためには、「主語に丸をつけて、動詞の形を照らし合わせる」という動作を頭の中で習慣化しましょう。これにより、余計な選択肢に迷わされる時間が大幅に削減され、正確な判断が可能になります。

 

時制のヒントとなるキーワードを見逃さない

動詞の時制を問う問題では、文中に必ず「いつのことか」を示すヒントが隠されています。例えば「yesterday」や「last month」があれば過去形、「next year」や「soon」があれば未来形を選びます。これらは瞬時に見つけられる「ボーナスヒント」です。

 

また、完了形を好むキーワードも重要です。「since 2010」や「for three years」といった表現があれば、現在完了形が正解になる確率が非常に高くなります。これらのキーワードを見つけた瞬間に、時制を絞り込むことができれば、20秒以内の解答は容易になります。

 

逆に言えば、時制のキーワードがない場合は、現在の習慣や一般的な事実を表す現在形や、文脈から判断する形になります。まずは文の末尾や接続詞の後ろなどに、時間を表す副詞が隠れていないか、サッとスキャンする癖をつけましょう。

 

「能動態か受動態か」を見極める最短ルート

動詞問題で多くの人が立ち止まってしまうのが、能動態(?する)か受動態(?される)かの判断です。これを見極める最も簡単な方法は、動詞の後ろに「目的語(名詞)」があるかどうかを確認することです。

 

一般的に、後ろに目的語があれば「?を…する」という能動態になり、目的語がなければ「?される」という受動態になります。もちろん例外はありますが、TOEICにおいては非常に有効な解法です。意味を必死に考えなくても、後ろの構造だけで決着がつくケースが多いのです。

 

「be + 過去分詞」の形を見たら、即座に「主語が何らかの作用を受けているか」をチェックしましょう。意味的にアプローチする場合も、「人間以外の主語(レポートや会議など)が来たら受動態になりやすい」といった傾向を覚えておくと判断がスムーズになります。

 

動詞問題の3ステップ確認法
1. 主語との数の一致(Sに合うか?)
2. 時制のキーワード(いつのことか?)
3. 態の確認(目的語があるか?)
この順番でチェックすれば、迷わず正解にたどり着けます。

 

前置詞と接続詞の違いをマスターして解答スピードを劇的に上げる方法

 

Part 5で意外と時間を食ってしまうのが、前置詞(in, at, duringなど)と接続詞(because, although, ifなど)の使い分けです。意味は似ていても文法的なルールが全く異なるため、ここを整理できていないと、どれも正解に見えてしまいます。

 

「後ろに何が来るか」で瞬時に判別する

前置詞と接続詞の最大の違いは、後ろに続く「形」です。前置詞の後ろには必ず「名詞(または動名詞)」が来ます。一方で、接続詞の後ろには「主語 + 動詞」という節(文章の塊)が続きます。これが分かれば、意味を考える前に選択肢を絞り込めます。

 

例えば「?の間」という意味の「during」は前置詞なので、後ろは「during the meeting」のように名詞が来ます。同じ意味の「while」は接続詞なので、「while I was sleeping」のように文章が続きます。空欄の直後を見て、名詞だけなのか、S+Vがあるのかを判断するだけで勝負がつきます。

 

このルールを徹底するだけで、迷う時間は激減します。「直後が名詞なら前置詞、文章なら接続詞」と、呪文のように覚えてしまいましょう。意味が似ている選択肢が並んでいるときこそ、この構造的なアプローチが絶大な効果を発揮します。

 

意味が似ている「ペア」をセットで覚える

TOEICでは、前置詞と接続詞で意味が重なるものをセットで出題してくることがよくあります。これらをあらかじめペアにして覚えておくと、試験中に頭をフル回転させる必要がなくなります。代表的なものをいくつか挙げてみましょう。

 

「?なので」という理由を表す場合、接続詞は「because」「since」「as」、前置詞は「due to」「because of」となります。また、「?にもかかわらず」という譲歩の意味なら、接続詞は「although」「though」、前置詞は「despite」「in spite of」です。

 

これらのペアを「文法的な違いがある仲間」として認識しておけば、空欄の後ろを確認した瞬間にどちらのグループから選ぶべきかが分かります。意味だけでなく「役割」の違いに注目することが、Part 5を攻略する上での重要な戦略となります。

 

関係代名詞の空欄を素早く埋めるコツ

関係代名詞(who, which, that, whoseなど)も文法問題の定番です。難しく感じられますが、実は空欄の前後をチェックするだけで解けるパターンが多いのです。まず空欄の直前にある名詞(先行詞)が「人」なのか「物」なのかを確認します。

 

次に、空欄の後ろに続く要素を見ます。動詞から始まっていれば主格(who/which)、主語+動詞が続いていれば目的格(whom/which)、名詞から始まっていて「その名詞の?」という意味が通じるなら所有格(whose)となります。特に所有格の「whose」はTOEICでよく狙われるポイントです。

 

「直前の名詞」と「直後の構造」の2点を確認するルーチンを作れば、関係代名詞の問題も10秒程度で処理できるようになります。文全体の意味をとろうとして混乱する前に、機械的に構造をチェックする習慣を身につけましょう。

 

前置詞 vs 接続詞の判別シート
・名詞/句が続く → 前置詞(during, despite, because of)
・S + V が続く → 接続詞(while, although, because)
まずは空欄の右側をチェック!

 

20秒の壁を突破するための「毎日5分」のトレーニング習慣

 

文法知識を詰め込むだけでは、本番の緊張感の中でスピードを出すことはできません。知識を「使える道具」に変えるためには、日々のちょっとしたトレーニングが不可欠です。ここでは、解答速度を劇的に上げるための具体的な練習法を紹介します。

 

「1問20秒」を体感で覚えるストップウォッチ練習

まずは、自分が1問を解くのにどれくらい時間がかかっているかを可視化しましょう。公式問題集や精選模試を解く際、1問ごとにストップウォッチで時間を計測します。自分が「20秒」と感じている時間が、実際には30秒や40秒経っていることに気づくはずです。

 

このギャップを埋めるために、あえて「15秒」という厳しい制限時間を設けて10問連続で解くようなトレーニングも有効です。時間が来たら強制的に次の問題へ移る練習を繰り返すことで、分からない問題に執着せず、切り替える判断力も養われます。

 

スピード感覚を体に染み込ませれば、本番でも時計を頻繁に見ることなく、リズム良く解答を進められるようになります。質より量を優先する時期を作り、反射的に答えを導き出す「瞬発力」を鍛え上げましょう。

 

「なぜその正解になるか」を口に出して説明する

ただ問題を解いて答え合わせをするだけでは、似たような問題でまた迷ってしまいます。解説を読むときに「空欄の後は名詞だから前置詞の?が正解」といった具合に、解法の根拠を短い一言で説明する練習をしてみてください。

 

これを繰り返すと、自分の頭の中に「文法判断のフローチャート」ができあがります。根拠を明確にすることで、曖昧な「なんとなく」の解答が減り、迷う時間が短縮されます。「理由が言える=文法を理解している」という自信は、本番での迷いを消し去る大きな力になります。

 

一人で勉強しているときでも、心の中で、あるいは小さな声で自分に解説をしてみましょう。説明が詰まる箇所こそが、あなたの「20秒を阻む弱点」です。そこを重点的に補強することで、無駄のない思考回路を構築できます。

 

隙間時間に「品詞変換」の脳内クイズを行う

単語帳を見る際、その単語の品詞だけでなく、関連する他の品詞もセットで思い浮かべる癖をつけましょう。例えば「succeed(動詞)」を見たら「success(名詞)」「successful(形容詞)」「successfully(副詞)」をパッと思い出す、といった具合です。

 

このトレーニングを積み重ねると、Part 5の選択肢を見た瞬間に、そのバリエーションが頭の中で整理されます。選択肢を見比べる時間が短縮され、文法構造に集中できるようになります。通勤中や待ち時間など、場所を選ばずに行える非常に効率的な学習法です。

 

また、TOEIC頻出のコロケーション(単語の相性)も一緒にチェックしましょう。「highly recommended(強く推奨される)」や「reasonable price(手頃な価格)」などのセットを覚えておけば、語彙問題でも秒速解答が可能になります。

 

効率的な復習のヒント
間違えた問題は「なぜ間違えたか」だけでなく、「なぜ時間がかかったか」も考えましょう。知識不足なのか、構造の把握ミスなのかを特定することが、次回のスピードアップに繋がります。

 

まとめ:TOEIC Part 5の文法問題を20秒で解ききるためのステップ

 

TOEIC Part 5で20秒以内に解けないという悩みは、文法の基礎を「型」として習得し、解き方の手順を最適化することで必ず解決できます。大切なのは、全文を精読しようとする癖を捨て、選択肢と空欄の前後から戦略的に情報を抜き出す姿勢を持つことです。

 

まずは品詞問題の語尾パターンを完璧にし、動詞の一致や時制のキーワードを反射的に見つけられるようにしましょう。さらに前置詞と接続詞の違いを構造で捉えられるようになれば、解答スピードは飛躍的に向上します。20秒の壁を越えることは、決して不可能なことではありません。

 

日々の学習で時間を意識したトレーニングを取り入れ、根拠を持って正解を選べるようになれば、Part 5はスコアを稼ぐ「貯金箱」のようなパートに変わります。ここで浮いた時間をPart 7の読解に充てることで、リーディングセクション全体のスコアを大幅に塗り替えていきましょう。