英語の料理レシピと単位の換算表!海外サイトの分量を正確に測る方法

英語の料理レシピと単位の換算表!海外サイトの分量を正確に測る方法

海外の料理サイトやYouTubeで見かける美味しそうなレシピに挑戦したいけれど、単位がわからず断念した経験はありませんか。英語の料理レシピには、日本とは異なる単位や計測の基準が数多く存在します。

 

特に「カップ」の容量が日本とは異なっていたり、温度が「華氏(F)」で表記されていたりと、事前の知識がないと失敗の原因になりかねません。この記事では、英語の料理レシピに出てくる単位の換算表を詳しく解説します。

 

英語学習の一環として料理を楽しむためにも、まずは基本的な単位の読み方や計算方法をマスターしましょう。この記事を読み終える頃には、海外のレシピも迷わず読み解けるようになっているはずです。

 

英語の料理レシピに出てくる単位と便利な換算表

 

英語のレシピを読む際、最も戸惑うのが独自の単位系です。アメリカやイギリスでは、メートル法ではなく「ヤード・ポンド法」が主流として使われています。まずは全体像を把握するための基本知識から整理していきましょう。

 

重さと容積の考え方の違い

日本のレシピでは、液体はミリリットル(ml)、固形物はグラム(g)で表記するのが一般的です。しかし、英語圏、特にアメリカのレシピでは、粉末状の材料も「容積(カップやスプーン)」で測ることが非常に多いのが特徴です。
例えば、小麦粉や砂糖を「1 cup」と表記します。これは重さではなく、カップ一杯分という「かさ」で測ることを意味しています。この違いを理解していないと、正確な分量で料理を作ることが難しくなります。
材料の状態によって、同じ「1 cup」でも実際の重さが変わるため、海外のレシピでは「ふるった後の粉」なのか「押し固めた砂糖」なのかという指示も重要になります。まずは「容積で測る文化」であることを意識しましょう。

 

アメリカとイギリスの単位差

実は英語圏の中でも、アメリカとイギリスでは単位の定義が異なる場合があります。これを「インペリアル単位(英)」と「USカスタム単位(米)」と呼び、微妙な容量の差が生まれる原因となっています。
現代のインターネット上のレシピはアメリカ発のものが多いため、基本的にはアメリカの基準を覚えておけば問題ありません。しかし、古いイギリスの料理本などを参考にする際は、単位の定義を再確認する必要があります。
特に「パイント」や「クォート」といった単位は、英米で数値がはっきりと異なります。混乱を避けるために、自分が今見ているレシピがどの国のサイトのものかを把握しておくことが、失敗を防ぐための第一歩となります。

 

略称の意味と読み方

レシピの中では、スペースを節約するために単位が略記されることがほとんどです。これを知らないと、何を指定されているのか分からず、作業が止まってしまいます。代表的なものを覚えておきましょう。
例えば、「tsp」はteaspoon(小さじ)、「tbsp」はtablespoon(大さじ)を指します。よく似ているため、読み間違えると3倍近い分量の差が出てしまうので、非常に注意が必要です。
他にも「oz」はオンス、「lb」はポンドを意味します。略称を頭に入れておくことで、英語のレシピを流し読みするスピードが格段に上がります。これらは英語の料理動画でも頻繁に発音されるため、音と一緒に覚えましょう。

 

主要な単位の略称まとめ
・tsp / t : teaspoon(小さじ)
・tbsp / T / Tbs : tablespoon(大さじ)
・oz : ounce(オンス)
・lb : pound(ポンド)

 

計量カップとスプーンの基準を知る

 

料理の成功を左右する「計量」ですが、海外の計量ツールは日本のものと規格が異なります。特にカップの容量の違いは致命的なミスに繋がりやすいため、正確な数値を把握しておくことが重要です。

 

カップの容量は国で違う (200ml vs 240ml)

日本で「1カップ」といえば200mlを指しますが、アメリカのレシピにおける「1 cup」は通常240ml(正確には236.5ml程度)です。この約40mlの差が、特にお菓子作りでは大きな失敗を招きます。
オーストラリアやカナダ、イギリスなどでは250mlを1カップと定義している場合もあり、まさに多種多様です。日本の計量カップを使って海外レシピを作る際は、必ず「1杯=240ml」として計算し直しましょう。
もし頻繁に海外のレシピを作るのであれば、Amazonなどで海外規格の計量カップセットを購入してしまうのが一番手っ取り早い解決策です。目盛りを読み替えるストレスから解放され、スムーズに調理が進みます。

 

【豆知識】
お米を炊く時の「1合」は180mlですので、これもまた海外の「1 cup」とは全く別物です。混乱しないように注意してください。

 

大さじ・小さじの表記

大さじ(Tablespoon)と小さじ(Teaspoon)については、幸いなことに日本と海外でそれほど大きな差はありません。大さじ1は15ml、小さじ1は5mlとして扱って概ね大丈夫です。
ただし、アメリカのレシピでは「1/2 tbsp」や「1/4 tsp」といった細かい指定が頻繁に出てきます。日本では目分量で済ませがちな少量も、海外のレシピでは専用の計量スプーンを使って正確に測る傾向があります。
英語では「heaping tablespoon(山盛り1杯)」や「level tablespoon(すりきり1杯)」といった表現も使われます。特に指定がない場合は、常に「すりきり」で計測するのが基本ルールであることを覚えておきましょう。

 

液体と粉末の計り方

海外のレシピを見ていると、液体専用の計量カップ(Liquid Measuring Cup)と、粉末専用の計量カップ(Dry Measuring Cup)を使い分けていることに気づくかもしれません。
液体用は透明なジャグのような形で、注ぎ口があり、表面張力を考慮して縁よりも上に余裕があります。一方で粉末用は、カップの縁で材料をナイフなどで平らにならせるよう、ぴったり満杯で規定量になる形状をしています。
「1 cup of flour(小麦粉1カップ)」とあれば、粉末用のカップにふんわり入れて、上を平らにすりきります。ギュウギュウに押し込むと分量が増えてしまうため、「scoop and level(すくって、平らにする)」という動作が基本です。

 

ヒント:
小麦粉を測る際、袋から直接カップで救い上げると粉が圧縮されて重くなります。スプーンで粉をカップに移し入れてから、平らにならすのがプロのコツです。

 

オンスとポンドの重さ換算

 

肉や魚の重さ、バターの分量などで頻繁に目にするのが「オンス(oz)」と「ポンド(lb)」です。これらはグラム単位に慣れている私たちにとって、最も直感的に分かりにくい部分と言えます。

 

オンス(oz)をグラムにする

重さを表すオンスは、1オンスが約28.35グラムです。料理の際は、「1オンス=約28グラム」と覚えておけば、大きな失敗をすることはありません。肉料理などのメイン食材でよく使われる単位です。
例えば「8 oz of steak」と書かれていれば、約225グラムのステーキ肉を用意すれば良いということになります。計算が面倒な場合は、30をかけて少し少なめに見積もるか、換算表をキッチンに貼っておくのが便利です。
また、チョコレートやチーズなどのパッケージもオンス表記されていることが多いです。16オンスで1ポンドになるという関係性も知っておくと、大きな塊を買う時の目安として役立ちます。

 

オンス (oz) グラム (g) 換算
1 oz 約 28 g
2 oz 約 57 g
4 oz 約 113 g
8 oz 約 227 g
16 oz (1 lb) 約 454 g

 

ポンド(lb)の目安

ポンドは、1ポンドが約453.6グラムです。ざっくりと「1ポンド=約450グラム(約0.45kg)」と捉えておきましょう。海外のスーパーでは、お肉の塊がポンド単位で売られているため、非常に身近な単位です。
家庭用のレシピであれば、数ポンドの単位で食材を扱うことが多く、例えば「2 lb of chicken wings」なら、およそ900グラムの手羽先が必要になります。キロ単位で考える場合は、1kgが約2.2ポンドに相当します。
ポンドは「lb」と略されますが、これはラテン語の「libra(天秤)」に由来しています。読み方は「エルビー」ではなく、常に「pound(パウンド)」と発音することを覚えておくと、英語の聞き取りもスムーズになります。

 

液体オンス(fl oz)の注意点

ここで非常に厄介なのが、重さのオンスとは別に、容積を表す「液体オンス(Fluid Ounce / fl oz)」が存在することです。これは水などの液体の体積を測るための単位です。
アメリカの基準では、1 fl oz は約29.57mlです。料理では「1 fl oz = 約30ml」と覚えておくと便利です。先述した「1 cup (240ml)」は、ちょうど「8 fl oz」に相当します。
「重さのオンス」と「液体のオンス」は全く別の概念です。水であれば数値はほぼ一致しますが、油やハチミツなどの場合は重さが変わるため、レシピがどちらのオンスを指しているのかを確認することが大切です。

 

オンスの使い分けに注意!
・oz (Ounce) : 重さを測る単位(グラムに対応)
・fl oz (Fluid Ounce) : 容積を測る単位(ミリリットルに対応)
パッケージに「NET WT 8 OZ」とあれば重さ、「8 FL OZ」とあれば液体量を示しています。

 

オーブンの温度(華氏と摂氏)

 

海外レシピで最も「怖い」のが温度表記です。日本は摂氏(Celsius / ℃)ですが、アメリカは華氏(Fahrenheit / °F)を使用します。間違えると、生焼けだったり炭になったりする危険があります。

 

華氏(°F)から摂氏(°C)へ

華氏の数値を摂氏に直す計算式は「(°F - 32) × 5/9 = °C」です。しかし、料理の最中にこのような複雑な計算をするのは現実的ではありません。主要な温度設定を丸暗記してしまうのが一番安全です。
例えば、アメリカのレシピで頻出する「350°F」は、日本のオーブンでは「約175?180℃」に相当します。まずはこの「350°F = 180℃」という基準を頭に叩き込みましょう。
もしレシピに400°Fとあれば約200℃、325°Fとあれば約160℃といった具合に、基準から前後させて考える癖をつけると、いちいち計算機を使わずに済むようになります。慣れるまでは換算表をオーブンの近くに貼っておくのがおすすめです。

 

よく使う設定温度の対応

ここでは、料理やベーキングでよく使われる温度の対応表を作成しました。日本のオーブンのダイヤル設定に合わせて、近い数値を選んでみてください。
海外のオーブンは日本よりも大型で火力が強いことが多いため、温度を正確に合わせても焼き上がりが異なることがあります。最初は少し低めの温度で設定し、様子を見ながら加熱時間を調整するのが成功のコツです。
特にケーキやパンを作る際は、5℃や10℃の差が仕上がりに影響します。お使いのオーブンの癖を把握した上で、以下の数値を参考にしてみてください。

 

華氏 (°F) 摂氏 (°C) 目安 主な用途
300 °F 約 150 °C じっくり焼く煮込み、低温調理
325 °F 約 165 °C シフォンケーキ、厚みのある肉
350 °F 約 180 °C 最も一般的な焼成温度(クッキー、ケーキ)
375 °F 約 190 °C マフィン、ローストチキン
400 °F 約 200 °C ピザ、野菜のグリル
425 °F 約 220 °C パイ生地、高温での焼き付け

 

予熱と焼き加減の表現

レシピの冒頭によく書かれているのが「Preheat the oven to 350°F」という一文です。これは「オーブンを180℃に予熱してください」という意味です。調理を開始する前に必ず行うべきステップです。
焼き加減については、「Golden brown(きつね色)」や「Until a toothpick inserted comes out clean(つまようじを刺して何もついてこなくなるまで)」といった表現が頻繁に使われます。
温度だけでなく、こうした「状態」を示す英語表現を覚えておくことで、レシピの指示通りに仕上げることができます。時間はあくまで目安として捉え、最後は自分の目で状態を確認することが、料理上達の近道です。

 

レシピを読むための英語表現

 

単位をマスターしたら、次はレシピ内の具体的な動作を示す動詞や、分量のニュアンスを伝える表現に注目してみましょう。これらを知ることで、レシピの読解力が飛躍的に向上します。

 

野菜の切り方

日本語でも「みじん切り」や「乱切り」があるように、英語にも多様な切り方の表現があります。代表的なものを知っておくと、下準備がスムーズになります。
「Chop」はざっくり切ること、「Dice」はさいの目切り、「Mince」は細かいみじん切りを指します。特にニンニク(garlic)などは「minced」と指定されることが多く、香りを出すための重要な指示になります。
また、「Slice thinly(薄切り)」や「Cut into bite-sized pieces(一口大に切る)」などもよく使われます。これらの動詞は命令形で書かれることが多いため、辞書なしで理解できるようになると、調理の流れが止まりません。

 

火加減と調理法

「火を通す」という動作にも、熱の加え方によって様々な単語が使い分けられます。単純な「Cook」だけでなく、具体的な方法を読み取りましょう。
「Sauté(ソテー)」は少量の油でさっと炒めること、「Simmer(シマー)」は弱火でコトコト煮込むことを意味します。沸騰させる「Boil」とは火加減が異なるため、混同しないように注意が必要です。
「Whisk(泡立て器で混ぜる)」や「Fold in(さっくり混ぜ合わせる)」といった混ぜ方の表現も重要です。特にお菓子作りでは、混ぜ方ひとつで生地の膨らみが変わるため、正確な意味の把握が求められます。

 

仕上げの味付け

最後に、味を調える際によく使われる表現を紹介します。これらは厳密な計量単位ではありませんが、料理の味を決める重要な要素となります。
「A pinch of salt」は「塩ひとつまみ」、「A dash of pepper」は「胡椒少々(ひと振り)」を意味します。「To taste」という表現は「お好みで、味を見ながら」という意味で、レシピの最後に添えられることが多いです。
「Garnish with parsley(パセリを飾る)」といった盛り付けの指示もよく見られます。これらの単語を覚えることで、レシピが単なる指示書の集まりではなく、一つの美味しい料理へのガイドラインとして鮮明に見えてくるはずです。

 

覚えておきたい調理動詞
・Drain : 水気を切る
・Peel : 皮をむく
・Season : 味付けをする
・Stir : かき混ぜる
・Toss : 和える(サラダなど)

 

英語の料理レシピと単位の換算表のまとめ

 

英語の料理レシピに挑戦することは、実用的な英語を学ぶための非常に楽しく、効果的な方法です。最初は単位の換算に戸惑うかもしれませんが、基本のルールさえ押さえれば決して難しくありません。

 

この記事で紹介したポイントを振り返ってみましょう。
まず、アメリカの1カップは240mlであるという点が最大の注意点です。日本の200ml基準で計量すると、全体のバランスが崩れてしまいます。粉末を測る際は「すりきり」を徹底しましょう。

 

次に、重さの「オンス(oz)」と「ポンド(lb)」の関係です。1オンスは約28g、1ポンドは約450gという目安を覚えておけば、スーパーでの買い物も安心です。液体オンス(fl oz)との違いにも注意してください。

 

そして、オーブンの温度です。「350°F = 180℃」を基準として、主要な設定温度を覚えておきましょう。計算式を使うよりも、対応表をすぐ見られる場所に置いておくのが実践的です。

 

英語のレシピは、現地の文化や味をダイレクトに体験できる素晴らしいツールです。単位の壁を乗り越えて、ぜひ世界中の美味しい料理をあなたの食卓に再現してみてください。